動物の子供の成長は本当に早いもので、ヒヨコのくりちゃんがみるみる鶏に成長していったように、アメちゃんも目に見えて大きくなってきました。毎日、ミードやルーシーを相手に、プロレスごっこや鬼ごっこに興じている間に、筋肉がついて、背が伸び、体つきがしっかりとしてきました。
猫じゃらしも、あまりのハードな遊びに、紐がちぎれてボロボロですが、紐の先についたネズミは健在なので、紐を結び直して遊んでいます。
このネズミの猫じゃらしを見ると、昨年亡くなったシュクレのことを思い出します。
彼は赤ちゃんの時から、ネズミの猫じゃらしで遊ばせて、うっかりそのまま持たせておくと、必ずこのネズミの皮を剥いで食べてしまい、中のプラスチックの芯まで噛んで、穴だらけにしてしまう子でした。
二代目キジ白猫シュクレとの出会い
2009年の3月に初代キジ白猫のショコラが亡くなって、うちには、18歳のミルという三毛猫が一匹になりました。
ショコラを亡くしてから、どうしてもまたキジ白猫が欲しくて、毎日のようにネットの掲示板で探しましたが、キジ白の仔猫は見つかりませんでした。その後、里親募集の掲示板で、岐阜のご家庭で2月の末に生まれたアメショミックスのミードを家族に迎えました。それでも、やっぱりキジ白の仔猫が欲しいという思いがずっと胸の中にありました。
その年の10月、当時、月に一度、郷里の岡山に仕事で帰っていました。岡山に向かう電車の中で、実家の兄から電話が入り、
「仔猫、いらんか?」と言ってきました。話を聞いてみると、かつてショコラを引き合わせてくれたわたしの甥の息子が、小学6年生になっていて、その子が登校途中に仔猫を拾ってきたというのです。
実家に帰って、さっそく仔猫を見に行ってみると、キジ白の仔猫でした。
20年の時を経て、ショコラと同じルートで、またキジ白猫がわたしのもとへやってきました。
その仔猫がシュクレです。
そして、ミードとシュクレの関係もまた、バニラとショコラのようでした。
半年前に生まれたサバ白猫が、幼いキジ白猫の世話をし、強い絆を結んでいく。ショコラもシュクレも、人によって、幼くして母猫や兄弟から離されて、捨てられるという経験をし、心に大きな傷を負っていました。
ショコラは、自分の前足の肉球を吸うという癖がシニアになるまでありました。そして、わたし以外の人間には、誰にも心を開きませんでした。
シュクレは、うちに来てからしばらくして、夫の布団におしっこをするという愛情の試し行動をしました。その行動を見た瞬間、”こんな悪いことをしても僕のこと愛してくれる?”というメッセージが伝わってきました。すぐに抱き上げて
「シュクレは大事な子だよ、大好きだよ!愛しているよ!生まれてきてくれてありがとう!うちの子になってくれてありがとう!」と伝えると、それ以降、おしっこをトイレ以外ですることはありませんでした。
ショコラにはバニラが寄り添い、シュクレにはミードがいつもそばにいて、たくさんの愛情を注いでくれました。2匹が一緒だったから、出掛ける時も安心して留守にすることができました。
こうして、ショコラとシュクレとアメちゃんの3キジ白猫たちとの出会いを思い返してみると、本当に不思議です。
バニラがいなければ、甥がわたしのところへ仔猫のことを言いに来ることもありませんでした。また、ショコラの存在が大きくなければ、これほどキジ白猫を求めることはなかったでしょう。
シュクレもアメちゃんも、その日、その地に行かなければ、出会うことがなかった猫たち。とても偶然とは思えない、運命を感じるのです。
シュクレを亡くしてから、寂しそうにルーシーにくっついて過ごすようになっていたミードは、アメちゃんが来てからとても元気になりました。仔猫のやんちゃは際限がないので、時々イラっとしていますが、それでも、強く叱ったりはしないでよく面倒をみているので、アメちゃんもミードを慕ってどこに行くにもついて回っています。
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